ラッセンの作品の種類

ラッセンは何故商業芸術家と酷評されるのか?人気になればなるほどある種の否定はつきものです。ブーム再燃の経緯やラッセンの思いの一端を語ります。

ラッセンの絵を酷評する友人も

ラッセンの画風を奥行きがないとかマンネリと言う人もいます。

一部で幅がなくて単調とも囁かれています。

そこでラッセンなど画家の“奥行きと幅”について考えてみましょう。

■奥行きはライバルがいないと生まれない?

「ラッセンにはライバルがいないから奥行きがない」というのは、少し乱暴な言い方です。

私自身は、ライバルの有無と奥行きの有無は無関係だと考えています。

絵でも写真でも、奥行きというのは突き詰めていく過程から生まれてくるもので、ラッセンは“幼少期から海の底深い真理に心を奪われていた”経緯などから、彼の描く絵には独特の奥深さが生まれていました。

■交流によって生まれるのは幅の広さかも。

敢えて言えば、奥行きは追究の結果であり、ライバルに影響されて生まれてくる作品には、“奥行きよりも幅の広さが加わっている”ように思います。

ラッセンはたった1人で海を追究した結果、画法にも単なるエアブラシだけでは再現しきれない、スーパーリアリズムを生む技法が生まれています。

その技法はいまだ謎のままですが、ラッセンにとってはどうでもいい話なのです。

■ライバルがいれば影響はされますが、影響された分だけオリジナリティがなくなるとも言えます。

ラッセンをどう評価するか、むずかしいところです。

ラッセンは昔から絵だけではなく、生き様や日常の挙行などでも噂の絶えない画家でした。

多芸多才だからです。

それを嫌い、「画家としての絵も中途半端なくせに」と雑言する人さえいます。

画家や絵の評価はむずかしいものです。

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